「引き寄せの法則」とは、ざっくり言うと「考えたことが、実現する」ということです。理系人間の私は「それって本当なの?」と思い続けてきました。
けれども、自分の体験を振り返ると「意外と本当かもしれない」と。そこで「引き寄せの法則」を、コーチングとマインドフルネスの言葉で説明してみました。
ビジョンを描くのは難しい?
「引き寄せの法則」とは、コーチング的にいうと、ビジョンの選択と集中です。自分が本当に欲しいこと(もの)を選択し、それに集中しよう、というのです。
たとえば、新しい「靴」がほしいとき、突然、道行く人の靴が目に入るようになるでしょう?いろいろみて、「あんな風な靴がほしい」とビジョンを描き、やがて、お気に入りの靴にめでたく出会って、手に入れるわけです。
ところが、ビジョンを考える習慣がなかったり、あるいは考えすぎたりでビジョンがうまく描けない人にとっては、この「ビジョンを描くこと」自体が難しいのです。
私も、ビジョンを描くのって、なんか苦手です~
たとえば、私は「夏木マリ」さんに憧れています。それで「彼女のようなプロポーションになりたい!」と明確なビジョンを描きました。
夏木マリさんですか!それで!!
でも、うまくいきませんでした。
理由は簡単です。本気で願っていないのだと思います。心の矢印がそっちを向いていないのですね。
心の矢印がそっぽを向いている・・・
それから、こういうビジョンも困ります。
ライフワークを見つけたい!
実は、これは2003年のタカハシのリアルなビジョンです。このあいだ、当時のノートがでてきたの
ライフワーク、素敵じゃないですか!
私も、他の人の「ライフワーク」の話を伺うのは大好きです。コーチの仕事の本質はここですから。
私もライフワーク、見つけたいです!
厳しいことを言うようだけど、「ライフワークを見つけたい!」では心の矢印あっちへふらふら、こっちへふらふら。どうにも方向が定まりません。だから困るのです。
心の矢印の向き、が重要なんですね。じゃあ、どうしたらいいんですか?
じゃあ、ささやかな私の体験談をするわね。
「選択と集中」の繰り返しで「本命のビジョン」に出会えた体験
2003年、私は初めて個人コーチをお願いしました。人生全般をあつかう、今でいうライフコーチです。
そのとき、「とりあえず」「たくさん」のビジョンを描きました。質より量、がポイントです。本命かどうか、にはこだわりませんでした。
全部で20コありました。
今振り返ると、20コのうち、達成したもの14コ、手放したもの3コ、未完了のもの3コ。です。
実は、その中のひとつに「マインドフルネス」がありました。
個人コーチをお願いして、最初に達成できたのは、「断捨離」でした。たくさんある絵本を整理し、リストを作って、図書館に寄付したのです。当時、そこでは、図書の寄付は受付ない、と聞いていただけに、受け取ってもらえてとても嬉しかったです。
「マインドフルネス」のテーマに取り掛かるには、それから4年が必要でした。2007年です。
英語の原書400ページを読む必要があったので、コーチではなく、英語の個人教授を探しました。「この本を読み終えるまで、お願いします!」というわけです。先生は珍しいタイプの生徒に驚いていらっしゃいましたが、4か月間つきあってくださいました。
そのときのノートがあります。英語でMindfulnessと書いてあります。先日たまたま見つけてびっくりしました。
ひとつ自分の軸が定まった気がしました。
でも、そこからどうしていいか分かりませんでした。
そこで「とりあえず」次に魅力的だったコーチング・コーチに重心をうつしました。
そのほかにも、フラダンスを習ったり。これはけっこうハマりました。
2012年、コーチングを深めようとボストンに行ったら、再びマインドフルネスに出会うのです。
すぐ、これは「本命のビジョン」につながる、と思いました。フラダンスは即、手放して、無期限休止です。
それ以来、しっかり「マインドフルネス」を選択し、集中しています。
「本命のビジョン」に出会うまでの、「たくさん」のビジョンとの付き合いかた
本命のビジョンは最後にでてくる
振り返って面白いな、と思うのは、
「本命のビジョン」というのは
最後に、絞り出すように出てくる、ということ。
「マインドフルネス」のビジョンも、最後に出てきました。
なんか、ビジョンって、「恥ずかしがり屋」なんですね
だから、「もう、ない」と思ってからでてくるビジョンを大切にしてね。
手放すことの大事さ
引き寄せの法則は「選択と集中」と言いましたが、その実は
「選ぶ・手放す・集中する」だと思います。
手放すことってとても重要です。心の中のさまざまな矢印が、ビジョンの方向に「そろう」からです。
ここでも、心の矢印ですね。手放して、ビジョンの方向に「そろう」ようにするんですね。
そうそう。心の中の矢印達が「そろっている」かどうかチェックする習慣をもつと強いのよ 。これもマインドフルネスでできるわね。
タイミングの神様と仲良くする
そして、もうひとつ
ものごとには、タイミングがあります。
そのタイミングの神様が来たときに、仲良くするためには
自分の中で「これは、本命のビジョンに近いか?」という感覚を持ち続けることです。
この感覚は直感です、直感はマインドフルネスで鋭くすることができます。
すると、タイミングがやってきたとき、それを選択できるのです。
最初は「どうしてもっと早くマインドフルネスに出会わなかったの?!」とちょっと悔しかった。でも、タイミングがくると、さまざまな人や事柄が私を応援してくれているように感じるの。不思議やし、感謝の気持ちがわいてくるねん。
無理なく、自然に、という感じなんですね。
まとめ
引き寄せの法則とは、ビジョンを選択し、集中すること
「とりあえず」ビジョンを「たくさん」描いて、できそうなところから、やる
できそうなことから行動しているうちに、本命のビジョンに出会える
本命のビジョンは「恥ずかしがり屋」。最後に出てくる
ビジョンに近づくためには「手放す」ことも重要
タイミングの神様と仲良くなるために、直感を磨く。マインドフルネスが有効