20161218

幸せは「トレーニング」で得られる

ストレスに打ち勝って、あるいは、ストレスがあるにも関わらず、瞬時に幸せになる方法があるとしたら、どうですか?

この本では「たった一呼吸(!)から幸せになるマインドフルネス」の方法が書かれています。

やってみると、ほんの一瞬、幸せな感覚のカケラのようなものに気付きます。それをこの本では「JOY(ジョイ)」と呼んでいます。

(監訳者の木蔵シャフェ君子さんは、「ちょうどいい日本語がみつからなかったの」と言っていました)

もうひとつ、幸せになるトレーニングをお勧めする強力な理由があります。それは・・・

うまくいくから幸せになるのではない、幸せだからうまくいくのだ

多くの人が「今はつらくても、がんばって成功したら、幸せになれる」と誤解しているといいます。しかし、ショーン・エイカーがハーバードで1600人の学生を対象に行った調査によると「幸せだから成功する」というのです。しかも、ビジネスの世界でも同じだというのです。

そういうことなら、私たちが最初にとりくむことは

「どうやったら幸せになれるか?」

というのは、アリですよね?

沈みがちな人は幸せに。幸せな人はもっと幸せに

「21歳までぼくはみじめだった。しかし(マインドフルネスの)トレーニングによって幸せになった」この本の著者、チャディー・メン・タン氏

(いつが最も幸せだったか、という問いに対して)
「今が一番幸せです」毎日数時間瞑想する、ダライ・ラマ氏

沈みがちな人は幸せに。幸せな人はもっと幸せに・・・これがマインドフルネスに期待できることです。

メン氏のマインドフルネスに惹かれるのは、彼がエンジニアで理系であることと、「沈みがち」なところからスタートしていることに共感するからなのです。

私も理系出身で、また、かつて自分のゴールリストには「『うつ的な気分』からはやく立ち直る方法を身につけたい」と書いていたんですよ。

「幸せになる方法」を「自転車に乗る方法」のように説明してくれる

はじめて自転車に乗れた日のことを覚えているでしょうか?(もし、自転車に乗らないなら、初めて泳げた日でも、初めて目玉焼きがキレイに焼けた日でもいいです)

何回もこけて、擦り傷をつくったりしながら、初めて、すうーっと前に進めた日のことです。

この本は、マインドフルネスのやり方を、「自転車の乗り方」のように、ステップバイステップで教えてくれます

最初はどんな感じなのか。そして熟達し、経験が深まるとどんな世界が待っているのか。

この本をガイドに、ぜひ、ひとつひとつ試してみていただけるといいなと思います。