傾聴力をアップする「非言語」の聴き方

なおみん

「傾聴」は一生の友人をつくり、孤独ではなくなる、ただひとつの方法と言われるけれど

高橋右

そうなん?初めて聴いた!

なおみん

最近読んだ本に書いてあった!けど、具体的にどんなことなのか、イマイチぴんとこないんだけど

この記事では、こんな疑問に答えます。

「非言語」を聴くメリット

職場での人間関係や、プライベートでの会話に役立つ「コーチング」というコミュニケーションでは「傾聴が8割」といいます。

「だって、普通に毎日聴いているよ」と思うかもですが、何年コーチングを勉強していても「やっぱり基本は傾聴だね」とコーチ同士でよく話題になります。

高橋左

今日は特に「非言語」について書きますね。

コーチをしていると「相手をもっと理解したい!」と思うときがしょっちゅうあります。

相手にピッタリのサポートをするには、相手の状況や背景などもしっかり理解する必要があるからなんですね。

そんなとき、相手の「非言語」に意識を向けます。

非言語とは何か?

非言語というのは、実際に使用される言葉の「周辺」みたいなものです。

言葉の意味そのものではないんだけどその周辺にある「情報」みたいな感じです。

非言語はさらにVAKに分かれる

非言語はさらにVAKに分かれます。

非言語はVAKに分かれる

Vはビジュアル(Visual )つまり、視覚
Aはオーデイトリ(Auditory)つまり、聴覚
Kはキネステティク(Kinesthetic)つまり、運動感覚

それぞれ頭文字をとって、VAKです。

このあたり、イラストで表現しているので、
よかったら動画で見てくださいね。

動画でVAKのイラストを見る

私たちは無意識に、視覚や聴覚で多くの情報を得ている

私たちは、結構、無意識のうちに視覚や聴覚で情報を補いながら相手の話を聞いているんですよ。

高橋右

ここで具体例を動画でプチ実演

ご存知の方も多いと思いますが、1980年頃、マレービアンという教授が実験をしました。

矛盾する情報が一度に伝わってきたときに、人はどこから来た情報を一番信用するかというと
視覚情報を信用する、といするケースが55%、その次が聴覚情報38%の割合で信用されました。

それで、言葉そのものは、どのぐらい信用されるかというと、たったの7%です。

100あるうちの7だけが言葉そのものから受け取る情報で、私たちは無意識のうちにほとんど視覚・聴覚から相手の情報をキャッチしてるって言うことなんですね。

体の感覚で聴くことはできないか?

ここまで書いて、思ったんですが体の感覚で受け止めることが少ないですよね。

本当の本当に相手のことを理解しようと思ったら、身体の中で何が起こっているのかとにも意識を向けることが大事なんじゃないかなと思っています。

それで身体にも注目して聴いていくために、何をしたらいいですかっていうことで、私はコーチングにマインドフルネスや、ソマティックという身体にアプローチする方法を取り入れています。

共鳴:相手のことをより深く理解すること

相手のことをより深く理解できたかどうかは、どんなところでわかるかというと、それは相手と自分の間に共鳴という現象が起こるかどうかで知ることができます。

共鳴は、一種の身体の感覚です。

例をあげます。「リッスン」という本を書いたマーフィーさんはアメリカの一流紙に記事を書くインタビュアーです。

そしてそのインタビューが成功したかどうかっていうの一つの基準が相手と共鳴したかどうかだ、とマーフィーさんは言っているんですよ。

共感疲労:相手の話を聞くと疲れてしまう人に

あえてここでは、共鳴といって、共感という言葉を使わなかったんですけれども、なぜかというと、中には共感力が高すぎて疲れる方がいらしっしゃるからです。

そこで「共感しすぎて疲れない」「いい感じで共鳴する」ためのコツについて、今私が思っているところをお伝えします。

それは「共鳴するところ」と「しないところ」を作るということです。

実は人は、全部共鳴することはできないんです。

共鳴するためには、実は共鳴しないところが絶対に必要なんです。

高橋右

それを説明するのに、私の趣味の楽器のウクレレでたとえてみますね。

音を鳴らしてみると、この箱(木の部分)全体が響くわけなんですね。
なぜ音が響くのかというと、楽器には「角」みたいなところがあって、ここは動かないのです。

動かないところがあるから、共鳴できる、といいますか。

ここは、すごく大事なところで、共鳴するためには、綺麗に響くためには、こういうフチのようなところが、しっかり止まっていることが大事なんです。

では、人間が人の話を聞くときはどうしたらいいですか、というと、共感しても疲れてしまわないためには
例えば背中などは、しっかりとさせる工夫ありだと思います。

しっかりと止まっているところがあるから、相手に十分に共鳴できる、聴いているときのあなたは、ある意味楽器のようなものだと思うのもありかな、ということです。

そうすると、相手の話を疲れずにより深く聴くことができるのではないでしょうか。

動画:疲れない聴き方をウクレレで説明

まとめ

相手を深く理解するには、相手の非言語にも意識を向けることがおすすめです。

私たちは無意識に、言葉の内容以上に、視覚や聴覚から多くの情報を得ているからです。そこにあえて意識を向けると相手をより深く理解することができます。

相手の話を聴くと、共感してしまって疲れる、という場合は、「背中」をしっかりさせて聴いてみてください。ちょうどよい感じで共鳴できるようになります。

詳しい内容は動画でどうぞ

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