本題に入るまえに、私なりの定義を少し。
【習慣化】歯磨きのように、繰り返し起こす行動とすること
【先延ばし】「まあ、明日でもいいや」と思って行動しないこと
私は「習慣化」も「先のばし」もどっちの体験もたっぷりありますよ~
あなたはいかがですか?
習慣化のメリットと、習慣化の難しさ
紀元前のローマの新人オウィディウスは
「習慣の力はスゴイ!!」
と言ったそうです。
どう、スゴイのかというと、
「習慣は、第二の天性だ」
これは紀元前のローマの政治家、キケロが言っています。
「習慣化されたことは、後天的に得られた才能と同じ」
こんな名言が2000年以上残っているのは、
「習慣化の難しさ」をいかに克服して、「習慣化のメリット」を受け取るか
ここからは、「習慣化の難しさ」をいかに克服し、「習慣化のメリット」をたっぷ受け取るか、について書きますね。
「習慣化のメリット」をたっぷり感じる
あなたには、これができたら、達成できたら、実現したら、いいだろうな~と思うことがあると思います。
「一年の抱負」として書いている方もあるでしょうね。
その「こうなったらいいな」という状態を、しっかり感じてください。
そこでは、どんな映像が広がっているのかそこであなたがどんなことを感じているのか。想像してみてください。
できるだけ、視覚・聴覚・体の感覚、など、フルに感覚を使って、想像してみてくださいね。
私の小さな工夫
視覚・聴覚・体の感覚を想像するのことには、得意不得意があると思います。
人って、そういうものだ、と私は思っています。
それで、私の場合「こうなったらいいな」の視覚映像は、比較的描きやすいです。
一方、体の感覚は難しいです。
なので、これまでに体験した、嬉しかったときの体の感覚を思い出し、それを使っているんですよ。
*
あなたの心と頭、調和していますか?~習慣化のメリットをもっと受け取るために
ここで大事なことをを言います。
三日坊主にならずに、うまく習慣化させるには、感情について学ぶことが欠かせません。
人間の感情と理性の関係について、とてもわかりやすい例えを考えた人がいます。
この絵です。
題して「象と象使い〜感情と理性の関係」
それで、もうお気づきだと思うのですが、
象使い‥理性
象‥感情
のたとえなのです。
象使いが、象の行き先をコントロールするわけですが、象が嫌がったら結局、象も象使いも行きたいところに行けないって言う事なんですね。
なにしろ、象のパワーは、強大ですから!
象を怒らせたら、人間などひとたまりもありません。(タンザニアのサファリで、象を目の当たりに見て、実感・・・・)
つまり象と象使い、つまり感情と理性の方向性が一致していることが大事だといいたいのです。
あなたが、習慣化しようとしていること、感情と理性の方向性は一致していますか?
たとえば、もし、あなたが習慣化しようとしていることの「根っこ」が「誰かの期待にこたえる」だったとしたら、三日坊主で終わる可能性が高くなります。
いわゆる「やらなきゃいけないことは、分かってるんだけど、どうしてもやる気になれないのよね~」状態になるわけです。
ですから、もう一度ききます。習慣化しようとしていることと、あなた感情のは一致していますか?
※もし、自分の理性と感情、心と頭の方向がずれているかも、と思ったら、それはチャンスです。ぜひ一緒に探求してみましょう。
(→個別のコーチングをオススメします)
余談:理屈っぽい長男の話
先日、この「象と象使い」の絵を社会人の長男に見せました。
長男は、気持ちは優しいのですが(ここは親バカ)やたらと理屈っぽい(あ~誰に似たんだか?私か?)それで、よく上司や先輩と衝突する・・・。
昔は私も理論派で、いろいろありました。コーチングやらマインドフルネスやらを学んで「人は理屈では動かない」ということが、よ~く分かりました。他人様もですけど、自分も本当は理屈では動けないんですよ~。
この絵、長男にとって、すごく印象深かったらしく「あの絵、ジョナサン・ハイトが『しあわせ仮説』で書いてたこと?」と1か月後に聞いてきました。
めずらしいことです^^;
それで、上司や先輩とのコミュニケーションは、変わるのかな・・・
やったか?やらなかったか?~行動に落とし込む3つの工夫
たとえば、ここであなたが
なりたい自分のイメージを描いたとします。
そして、そのイメージに近づくために
あることを習慣化しようときめたとします。
つぎは、どのように
毎日の行動に落とし込むか、ですね。
わたしが思うに、
コツはこの3つです。
1)「やったか」「やらなかったか」を分かるようにする
2)バカバカしいほど細かく
3)小さな達成を、喜こぶ
すでにご存じの方もあるとは思いますが、念のため、ひとつずつ説明しますね!
「やったか」「やらなかったか」を分かるようにしよう!
ひとことで言えば「具体化する」ことです。
簡単そうですが、実はそうでもない、見落としがちな重要なポイントです。
たとえば、「運動する」を、毎日の習慣にする、とします。
ある日あなたが「運動した」のか「運動しなかった」のかは、どのようにわかるのでしょう?
たとえば、A子さんが、
朝起きて、出勤して、家に帰って、家事をし、寝たとします。
さて、A子さんは「運動した」と言えるでしょうか?
こう思う人もあるでしょう:
「仕事と家事で大変ね~、でも運動はしてないよね」
またある人は、こう思うでしょう:
「通勤の途中で、絶対歩いているよ~、運動しているよ~」
どうでしょうか?
なぜ、こんな違い生まれるのでしょう?
そうですよね。
「運動する」の中身がはっきりしないからですね。
「やったか」「やらなかったか」がはっきりしないのはダメです。続きません。
ですから「毎日、運動する」は「一日、5000歩、歩く」というように書き換える必要があるのです。
余談:エラそうに書いていますが、実は私も・・・
エラそうに書いていますが、私も自分の習慣に、修正をかけ続けています。
さっきもひとつ、修正しました。
なぜなら「やったのか」「やらなかったのか」はっきりしなかったからです。
道理で、なんだかモヤモヤしてたのよね~
修正して、とってもスッキリしました(^^)/
あなたが決めた、毎日の習慣は「やったか」「やらなかったか」がはっきり分かるようになっているでしょうか?
バカバカしいほど細かく~Googleだってそうしている
新しく何かを習慣化するとき
「よし、今日から毎日30分運動するぞ」 というのはなかなかうまくいかなかったりします。
もちろんうまくいく人もいると思いますが、そういう人はこの文章を読んでいないと思います^^;
なのでこの文章は「よし!今日からは毎日30分運動するぞ」と決心しても、なかなか「始めることすらできない」という方のために、書いています。
今でこそ、私はマインドフルネスや坐禅を習慣にしていますが、始めからそうだったわけではありません。
マインドフルネスは、何だか怪しいと思っていましたし、坐禅は「あの棒で叩かれるのが怖い」と思っていました。
なので、最初はなんだかよくわからないマインドフルネスではなく、棒は怖いけど、京都にたくさんある坐禅会から参加しました。
それで、イマドキの坐禅会は一般人には優しい、というこが、参加して初めて分かりました。(お近くの坐禅会に行ってみてくだされば、わかります)
でも、習慣化のためには、次のハードルがあったんです。
それは、一度参加したら、1時間ぶっ通しで座ることです。
毎日忙しくしていると、1時間なんてなかなか取れません。
お寺までの行き帰りを含めると、全部で2時間ぐらい必要です。 なかなか続けるのはシンドイことです。
ですが!
Google発のマインドフルネスは、2分とか3分の短い時間で、どこででも、やっちゃうんですよね。 「そんなの、ありなの?」って 私は、本当にびっくりしました。
もし、あなたが新しく何かを習慣化するとき「バカバカしいほど細かく」やるとしたら、どのようにしますか?
たとえば:トライアスロンの総合優勝も、毎日3分の運動から。
これは、クライアントさんから、教えてもらった話です。
道端カレンさんというタレントさんがいて、2人の子供のお母さんです。カレンさんは、2019年に行われたトライアスロンで、2度も女子総合優勝しているんです。
トライアスロンって、走って、泳いで、自転車にも乗る、すごいレースですよね。 忙しくても、自分の時間をマネジメントし、しっかり練習しないと、参加できないレースです。
それに総合優勝するなんて、どんなにすごいんだ?!と、私は思ってしまいます。
でも、カレンさんの最初の一歩は、育児の合間の3分間のテレビ体操で、それが一年続いたところから始まったのだそうです!!
最初は、カレンさんも、驚くほど小さな量から始めたんですね!なんだか勇気づけられませんか?
小さな達成を喜ぼう!
さきほど「習慣化するときは、バカバカしいほど小さいところから」と書きました。Googleだって、そうしているし、というわけです。
でも「バカバカしいほど小さいところから」っていう方法には、一つだけ、欠点があります。
それは「結果が分かりにくい」ことなんですね。
だから、私達は、つい欲張って「最初からガツーンとやってやろう!」と思ってしまいがちなのでしょう。
それで、結局続かない、というのが私にもよく起こる「失敗のパターン」です。
でも、そんな失敗を避ける方法はあるんですよ。
それが「小さな達成を喜ぼう」という方法です
いろいろなやり方があると思いますが、私がやってきてうまくいったな~と思う方法が3つご紹介してみますね。
たとえば、毎日3分マインドフルネスをすることを習慣化する、とします。すると、こんな風に、小さな達成を喜びなす。
1)マインドフルネスをやったら、ノートなどに印をつける。
たとえば、サインペンで緑の○印を付ける。これだけです。緑も○印がいっぱい並ぶと、ちょっと嬉しくなるのです。
2)アプリを使って、記録する。
このごろは、いろいろなアプリがあるので、それを活用するものありです。たとえば、「インサイト・タイマー」を使うと、やった日に印がついたり、自分のマインドフルネスの累積時間がわかったりして、ちょっと嬉しいのです。
最初の頃は「雲堂」というのを使っていました。
こちらのタイマーは5分以上ですが、禅寺っぽい感じがいいですし、お線香がゆらぎながら短くなるグラフィックが素晴らしいです。こちらでも、自分の坐禅の累積時間が分かります。使ってみたい方は「雲堂-classics」をダウンロードしてみてくださいね。
3)日記やブログに書く。
私の周りでは、これをやっている人も多いです。
日々、気づいたこと書くのです。行ったこと、気付いたことを言語化することは、まるで、流れるようにすぎる日々に、はっきりとした「輪郭(りんかく)」を与えるような感じがあります。
ブログだけでなく、私の知人の中には、毎日作曲して、youtubeに上げてる方もあるんですよ!!
印を付けたり「○分、やった」となど、記録することって、本当にささやかですが、やはりこれは紛れもなく「達成感」です。この小さな達成感や(小さな成功体験とも言えますね)をぜひ、一度味わってみてください。
この小さな達成感は、実は、人間の「欲」とつながっていて、満たされると、少し嬉しくなりますよ。
嬉しいからこそ「つい、うっかり」続いてしまうんですね。
これは一人でもできますが、一緒に喜べる仲間がいると、もっと強力です。同じチャレンジをしている仲間がいたら、ときどき報告会などできたら素敵ですね。お互いの小さな達成を、ぜひ一緒に喜んでみてください。
もし、あなたに習慣化したいことがあるなら、ご自分にあったやり方をアレンジしてくださいね。
習慣化の工夫 まとめ
【習慣化のメリットを味わう】習慣化がうまくいったときのイメージを描き、その状態を味わう
【心と頭は調和しているか?】その習慣が、あなたの心と頭の両方にかなったものか、チェックする
【行動に落としこむときの3つのポイント】
1)具体的であること。「やったか」「やらなかったか」わかるようにする
2)驚くほど小さな量から始める
3)小さな達成を喜ぶ
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