インテグラル日記では、今、私が最も関心を寄せている、インテグラル理論とその周辺に関する、個人的な探求を共有しています。
こんな方に、面白いかもしれません。
・ここで提供中の、マインドフルネスやコーチングが目指すものの全体像に興味がある。
・自分の器を大きくすることに興味がある。
・成人としてさらに発達することで、さまざまな「縛り」から自由になることに興味がある。
さらに基本として、
「自由に」「無理なく」「クリエイティブに」
という路線にそっていきます。
ご興味のある方は、お付き合いくださいね。(日記は不定期更新です)
四象限は、インテグラル理論入門に最適の視点
インテグラル理論は、四象限の考え方から取り組むのが入りやすいと思っています。
四象限は、世界を観察する視点の1つです。
自分の身の回りで起こっていることについて、かたよった見方ではなく、統合的な視点から考えたり行動したりするのに役に立ちます。
図にすると、こんな感じ。
「ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)宣言の徳島県上勝町」を例に考える
最近見つけた、美しい動画で紹介された「徳島県上勝町、日本初のゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)宣言の町」を例に考えてみました。
最初は「自然と生活の距離が近い、キレイなところだな〜」ぐらいに思っていました。
ですが、動画を見て、色々調べたあとは「コロナが収束したら、上勝町に行ってみたい〜!!」となってしました
途中、カフェのオーナーさん?が登場したのですが、この人が素敵だな、と一気に引き込まれたのです。
オーナーさんは、こんなことを言ってました。(オーナーさん登場は、5:50ぐらいです)
本質的には自分とは何か、みたいなことを
問い続ける作業(仕事)をする一つのテーマが
ゼロ・ウェイスト
例えば、いかに自然に負荷をかけないかとか
自分がやったことは、全て自分に帰ってくるとか
例えば、川を汚せば、それは自分たちの生活を汚すことになる。
資源は、大切なものとして使わせてもらって
必要以上に消費しないということが基本
地域の魅力は、
その地域に「考えている人」がどれだけいるかということが地域の魅力
こんなことを言う人は一体何者?と思って、いろいろ調べました。
オーナーの東輝実さんは、上勝町出身で、関西学院大学在学中にルーマニアの環境NGOや、東京での地域のアンテナショップ企画のインターンを経験。「上勝でかっこいい仕事をしながら子育てをしたい」と卒業後上勝町へ戻り起業。2013年、「五感で上勝町を感じられる場所」をコンセプトに、「カフェ・ポールスター」をオープン。2015年4月より、ゼロ・ウェイスト・アカデミーの三代目事務局長、という人だったのです。
上勝町のカフェのオーナーさんの話をインテグラル理論の四象限で見る
とても、面白くなって、私は上勝町のカフェのオーナーさんの話をインテグラル理論の四象限で見てみました。
左上象限(私:個人の内面の視点)で見ると
(ゼロ・ウェイストは)本質的には自分とは何か、みたいなことを問い続ける作業
この言葉から、オーナーさんがさまざまな活動を通じて自分と向き合っている感が伝わりますね
オーナーさんの心の中で、日々どんなつぶやきがあるのか、興味深いです。
この、個人の心の中のつぶやきは、左上象限になります。
左下象限(私たち:集団の内面の視点)で見ると
左下象限は、2人以上の人の集まりの中で、どんな考えや、価値観が共有されているか、という視点です。
地域の魅力は、その地域に「考えている人」がどれだけいるかということ
「考える」ことの価値が、上勝町で広く認められていることが感じられる発言ですね。
右上象限(それ:個人の外面の視点)で見ると
個人の外面とは、個人について外側から観察したり、測定したり、記録したりできる事柄です。
東オーナーさんの例でいうと、ゼロウェイスト活動を進めるために、ゼロウェイスト教育をする学校の運営をされています。ここでの「教える」という行動は、外から見ることができます。
たとえば、何を教えるか、どう教えるか、そのために何を準備するのか、、、などが、外側から見えます。
右下象限(それら:集団の外面の視点)で見ると
右下象限のを考える視点に、「どんな社会システムを作るか」という視点があります。
集団の内面、なので、直接目には見えません。しかし、集団の雰囲気とか、カルチャー、文化、習慣、などという形で、共有される考え方や価値観が存在しているのです。
オーナーさんが住む上勝町では、町をあげて持続可能な社会システムを作る取り組みをしていると言えますね
上勝町は、2003 年に自治体として日本で初めての『ゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言』を行いました。ごみをゼロにする=ごみをどう処理するかではなく、ごみ自体を出さない社会を目指しています。
『ゼロ・ウェイスト宣言』から17 年経過した現在、リサイクル率80%を超えているそうです。これは、持続可能なシステムをどう作るか、という視点からも、世界から注目を集めているそうです。
まとめ
インテグラル理論の四象限とは
四象限の視点で、世界を見ることをお楽しみいただけたでしょうか?
四象限は、世界を観察する視点の1つです。
自分の身の回りで起こっていることについて、かたよった見方ではなく、統合的な視点から考えたり行動したりするのに役に立ちます。
左上象限(私:個人の内面の視点)
左下象限(私たち:集団の内面の視点)
右上象限(それ:個人の外面の視点)
右下象限(それら:集団の外面の視点)
もしよかったら、あなたも何かを「四象限」で見てくださいね。
いつか行くぞ、上勝町!
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