次の質問に興味がある方は、ぜひお読みください!
1)ハスとスイレンはどこが違う?
2)ハスとスイレンは親戚か?
3)ハスの葉の原理が意外なところで使われている?
今回は、いつもと違って「面白かった話」を書きます。科学の話もこのぐらい分かりやすく伝えられたらいいな、と思いました。
京都府立植物園のハスの花を見に行きました。
園のオジサンが説明してくれて、私はその説明っぷりにすっかり感じ入ってしまいました。
コーチングをしていると、人間の心の不思議に向き合うことが多いですが、たまには、自然の不思議に向き合うのもとても面白いものです。
で、今日の質問は・・・
ハスとスイレンはどこが違う?
考えたことありますか?
私は「よく似てるな~」ぐらいにしか思ったことがありませんでしたよ。
ハスはこれ
で、スイレンはこれ
植物園のオジサンは言いました。
―答は葉にあります。
―ハスの葉は、水面より上につきでているが、スイレンの葉は水面から離れません。
言われてみれば、そうだ~~~。納得~~~。
ハスとスイレンは親戚か?
よく似ているので、品種的に近いのではないか、と思うのですが、実は
ハスとスイレンは全然違う植物
なんだそうです。
スイレンより、遺伝子的にハスにずっと近い品種は、コレ!
街路樹などによくる「スズカケの木」なんだそう。
園のオジサンが言うには
-スズカケの木のご先祖様が少しずつ沼ににじり寄って、ハスの花になったのです。
なんと~~♪
ハスの葉の原理が意外なところで使われている?
園のオジサンの話は続きます
ハスの葉がキレイに水をはじくことをご存じの方は多いですよね。
けれども、どういうしくみで水をはじいているのか知っていますか?
それは、ハスの葉の表面が「フラクタル構造」になっているからなんですよ。
(えっ、フラクタル構造?!)と理系の私は内心ワクワクしつつ、でもここは暑い夏の京都の直射日光の下、疲れ気味の老若男女にフラクタルをどう説明するのだろう、と思わず固唾を飲みました。
すると、植物園のおじさんはサラっと
「合わせ鏡を見ると、おんなじ形がずーっと映るでしょ、あんな感じがフラクタルです!!」
お見事!! と私は思いました。
―このしくみは「ロータス効果」と呼ばれていて(ハスは英語でlotusですから)、実は日常生活の中に取り入れられているです。ヨーグルトのフタに、ヨーグルトがくっつかないものがあるのを知っていますか?それが、ロータス効果を応用したものなんです。
このあと、私はスーパーでヨーグルトを買ったのですが、残念ながら「ロータス効果」はなく、フタにヨーグルトがべったりくっついていました。「ヒビ〇ス」というのを買わないとダメみたいですよ。
最後にこんなハスもあったので、ご紹介。この記事の写真はすべて京都府立植物園で撮りました。