日頃、私が坐禅でどんな体験をしているかについて
書きます。

いつもの坐禅会に行ってきました。

京都は牡丹雪

雨戸を閉めたお寺のお堂の中は
とても冷え込んでいます。

(昔の建物なので
窓ガラス、というものがありません)

座っていると
意識の流れが見えてきます。

30分ぐらいだと
ちょっと前に気になっていたことが
流れてきます。

いわゆる「雑念」です。

1時間ぐらいすると
もうちょっと前に思っていたことが
流れてきます。

今日はいつになく
「雑念」が多いなと思ったので

こちらから希望して、
合計3回
警策(けいさく)をいただきました。

あの「棒」で
バシッ、と叩かれる、アレです。

高橋右

初めて坐禅を体験してみるまでは
あの警策が怖くてたまらなかったのですが

今は、また違う感覚を持っています。

警策をいただくと
文字通り「我に返り」ます。

具体的には、
それから、数秒の間
周囲が鮮明に見えます。

(坐禅では目をつぶらないので
周囲が見えています)

また、警策の後
住職と挨拶するので
今、ここで起こっていることが
強く意識できます。

そうなって初めて

普段の自分が
「妄想の中」で生きているようなものだ

たとえれば
霧の中で生きているようなものだと

または、
地面から1センチほど
浮き上がったところで
日々暮らしているようなものだと

気づかされるのです。

本当は
警策に頼らなくても

いつも、はっきりくっきり
地面に足をつけて
目覚めていたいのですが
なかなかそうはいきません。

何にせよ、坐禅をすると
なかなか面白い体験ができますよ。

一度はお試しあれ。

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