なあ、このおじさん、誰?
ホンダさんていう人やけど、それはあとで話すわ。
突然やけど、自分らしい生き方、したい?
なんや、唐突やな。そやけど「自分らしい生き方」できたら、そらええわな
そうやったら、今すぐ「自分らしく生き」はじめたらいいやないの
そやけど、いきなり、そんなことを言われても、どうしたらいいのかわからへんわ
「あれは嫌」「これはしたくない」と言うことはあっても、あらたまって「じゃぁ、どうしたいの」と聞かれても、なかなか答えられないのではないでしょうか?
同じように「自分らしい」とは、どういうことなのか、自分でもよくわかっていないことが多いと思いますが、いかがでしょう?
私もそうや
なんや、あんたもか
今でも、100%自分らしさがわかっているとはいえへん。けど、少なくとも30年前よりは「自分らしさ」の割合がぐんと増えてきたって思うねん。
おかげで、人生がだんだん楽しくなってきたわ
そら、よかったな
ということで、この記事では、少しずつ「自分らしさ」を増やすための提案をします。
読み終わったとき、「自分らしさ」を今より増やす方法を、ひとつ手に入れていただけたら、と思います。
興味があったら読んでくださいね。
「自分らしさ」とは、自分の生き方についての『哲学』のこと
自分らしく生きるには、まず「自分らしさ」を知る必要があります。
そして、「自分らしさ」とは、自分の生き方についての『哲学』のようなものです。
『哲学』てなんや難しそうやな
私の思う『哲学』は難しくないねん
というのも、あなたの過去の中に、哲学の「かけら」が落ちているからです。
私にとって哲学とは、そういう種類の哲学なのです。
あなたの中に、哲学の「かけら」が落ちている
では、さっそく哲学の「かけら」を拾いにいってみましょう。
ちょっと過去を思い出してみてください。
、
「あのとき、あのことがあったから、今の私がある」と思えるような出来事、いわゆるターニングポイントはなかったでしょうか?
学校時代の部活の経験でも
仕事のことでも
あるいはプライベートでもかまいません。
例として、私の場合を話してみますね。
自分が好きなことを知っているのも、哲学
小学校3年生のとき、人をのせたロケットが月へ行きました。なんてすごいんだろうと思ったことが、のちに、エンジニアになるきっかけになりました。
今でも、技術系のことを思うと、ワクワクします
このように、自分が好きなことを知っているのも、哲学です。
人生の転機に学んだことも、哲学
子供が小学生のとき、PTAの会長をしましたが、会員同士のコミュニケーションに課題が残りました。
これがきっかけでコーチングに出会うことになったのです。
コーチングから学んだことは2つ。
「自分の人生、自分で考えて、決めていい」と
「みんな違う、違いを活かす」
これだって、哲学です。
さらに、コーチングを学び始めて5~6年たったとき、見えない壁のようなものを感じるようになりました。その時に、出会ったのがマインドフルネスです。
出会いのなりゆきはこんな風でした。
コーチングは、目標達成のために使うことが多いです。目標達成のしくみがあると、便利だし、助かります。
でも、目標達成だけを目指す毎日というのは追い立てられるようで苦しく、しんどいことも多いのです。
すくなくとも私はそう感じていました
そんな時こそ、マインドフルネスの出番なのです。
マインドフルネスの話になると、力が入るやん
それだけ、インパクトがあったということやねん
マインドフルネスは、自分が持っている余計な荷物を降ろすのに役立つのです。そのうえ、なんとなくハッピーな気持ちになるのです。
何をするにしても、努力は必要ですが、マインドフルネスは、その努力をちょっぴり「やりやすく」してくれるのです。
マインドフルネスから学んだのは、世間でよく言われるような、リラックス法や、集中法ではないのです。
私がマインドフルネスから学んだことは
「重要なメッセージは、自分の内側にある」と
「幸せは、いつも自分の内側にある」
の2つ。
これだって、哲学です。
哲学とは、自分の行動の基準になるもの
このように、哲学は、自分の好きなことや、信念でできています。(もちろん世の中には、哲学についてさまざまな考え方があるのを知っています)
私が考える哲学は、難しいものではありません。
心から好きなことや、信念のうち、自分が「行動する」「行動しない」の判断基準になることだったら、何でもありです。
例えば私の場合、判断基準になるように書き換えると
* 自分で考えて決めているか?
* 違いを生かしているか?
* 今、自分の内側にどんなメッセージがある?
* 今、自分の内側の幸せに触れているか?
・・・みたいになるわけです。
自分の哲学の言語化のススメ
自分の哲学をぜひ、言語化してみてください。
なぜなら、それが、自分らしい生き方を選ぶときの判断基準になるからです。
なので、いちど時間を作って、自分の哲学を文字にすることをオススメします。
なんで、そんなに強くススメるの?
それは、このあいだ ”衝撃的な言葉”に出会ったからや
自分の哲学や、行動基準を明確にしないでいると、どうなるのでしょう?
答えのひとつとして、ある言葉をご紹介しますね。
哲学のない行動は悪夢だ
こんな言葉を目にしたのです。つまり、行動基準がないままに、やたらと行動することは悪夢につながる、というのです。
ちなみに、このことわざは「日本のことわざ」として、英語圏でひろく知られているんです。こんな風に。
画像では、日本のことわざであることを強調するために、富士山があったり、鳥居があったり、なかなか雰囲気を出しています。
そやけど、こんなことわざ、あったっけな?
「行動のない哲学は白昼夢であり、哲学のない行動は悪夢である」なんて聞いたことないで
私も聞いたことないねん。
それで、調べてみたんや
いろいろ調べてみると、自動車メーカー、ホンダの創業者である本田宗一郎氏の言葉がモトじゃないか、という意見が有力になってきました。ちょっと2つの言葉を並べてみましょう。
理念なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である
行動のない哲学は白昼夢であり、哲学のない行動は悪夢である
どう思う?
う~ん、どやろなぁ
さて、本当はどうなのか、さらに調べていくうちに、本田氏の驚くべき行動を知ることになったのです。
「人間休業」してまで哲学した人
それは、彼が、1945年9月、日本の敗戦直後に、「人間休業」宣言をした、という話です。
ホンダです。
本田氏は当時38歳。家族にこう言ったそう。
仕事はしない、一年間は遊んで暮らすから、お母さん食べさせておくれ
お母さん、というのは、奥様のさち夫人のこと。そこで、さち夫人は、畑を耕して、宗一郎氏を含む家族を本当に食べさせたのだそう。
さち夫人、デキすぎ夫人!
けど、なんで、人間休業宣言なんてしたん?
今まで、天皇陛下万歳だったのが、急に民主主義といわれても、民主主義というものがわからない、それを考えたいから人間休業だ
そして、文字通り、なにもせずに暮らし,
さらに、1年後、バイクや自動車を作る本田技研を創業したのです。
そういえば、昔、鈴鹿サーキットで8時間耐久レースを観に行ったことがあるねん。あの中にホンダのバイクもあったなぁ(遠い目)
それ、いつの話やねん
1985年に本田氏は、当時を振り返ってこうも言っています。
世間がわからないのに仕事をするというのは、地盤のやわらかいところに物をたてるみたいなことだからやめた方がいい
地盤のやわらかいところに物をたてるのは、「凶器」をつくるに等しいと思ったのでしょう。終戦後の1年間は、本田氏が自分の哲学を明確にするための一年だったのだと思います。
すご~い。戦後の混乱の様子は、朝ドラとかで見かけるけど、あんなときに、まるまる一年休んだんや。
いきなり一年休業するのは難しいかもですが、たとえば30分でも時間を作って、自分の哲学が何なのか言葉にしてみるのは、いかがでしょうか?
自分らしい生き方と、その行動基準 の作り方
ということで、自分の哲学の中でも、自分の行動基準を言語化する手順の一つをご紹介しますね。
自分の行動基準を言語化する4ステップ
-
1)紙とペンを用意し、呼吸を整える
-
2)自分の転機を思い出す。「ああ、あのとき、あれがあったから、今の自分があるなぁ」と思えることを思い出す
-
3)その転機で自分が学んだことを、ひたすら書き出す(この時点では、文章が整っていなくてよい)
-
4)3)の文章の中からキーワードを選び、行動基準となるように表現を整える
最初のステップで、「呼吸を整える」とあります。これを行うと、自分の内側が落ち着くので、大事なキーワードを見つけやすくなるんですよ。
まずは、自分の呼吸を整えるところから
呼吸を整えるって「何?どうやるの?」と思った方は、こちらをご覧くださいね。
↓↓↓
心が落ちつく、呼吸のマインドフルネス
自分のキーワードから行動基準をつくる方法
さきほど、行動基準とは、自分が「行動する」「行動しない」の判断の基準になるもの、といいました。
具体的には、キーワードから質問をつくるのがやりやすいか、と思います。質問に答えることで、自分の行動を決められる、つまり「判断」できるようになるからです。
例として、先ほどの私の場合を並べてみますね。
-
転機から学んだこと
* 自分の人生、自分で考えて、決めていい
* みんな違う、違いを活かす
* 重要なメッセージは、自分の内側にある
* 幸せは、いつも自分の内側にある -
質問型の行動指針に書き換えたもの
* 自分で考えて決めているか?
* 違いを生かしているか?
* 今、自分の内側にどんなメッセージがある?
* 今、自分の内側の幸せに触れているか?
いかがでしたでしょうか?
自分の内側からでてくる哲学は行動基準になります。つまり自分がある行動を「する」か「しない」かの判断基準になるのです。
これができると、人生で迷いが減り、本当にやりたいことにエネルギーをそそげるようになり、つまり「自分らしい生き方」にまた一歩近づけるのです。
行動基準というと就活中の学生が問われるような偉い人の「座右の銘」や「名言」を思いうかべる人もあるかもしれません。
「あなたの『座右の銘』は何ですか?」と聞かれて、苦しまぎれに答える、アレやな
ダメとは言わないけど、苦しまぎれにこたえる「座右の銘」は、自分の体を通らない、「借り物」やなあ
「座右の銘」は、自分でつくってしまえばいいのです。
まとめ:「自分らしい生き方」の分量を増やすには・・・
自分が心から好きなことや、人生の転機で学んだことから、「自分の哲学」をつくろう。
自分の体験を通して得られる言葉こそ、行動基準となる「自分の哲学」となり、「自分の哲学」が「自分らしい生き方」の羅針盤となる。
羅針盤て何?
言いかえれば、カーナビやな。現在地と行先を入れたら、ルートが出てくる、あれや。自分のカーナビを持とう、という感じかな。
ちなみに、これも本田氏の言葉
人間を動かすスパナは哲学だ
体験の中からでて来る言葉は、魅力的です!!
参考文献
「人間の達人 本田宗一郎」伊丹敬之著
これは本当に日本のことわざ?
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