![35. 最近行ったところ:空海展・興福寺国宝館・東洋陶磁美術館](https://i0.wp.com/takahashimisa.jp/wp-content/uploads/2024/05/BCC1232A-CDA6-4E14-AA94-FB04387A749F_1_105_c.jpeg?fit=640%2C480&ssl=1)
最近行って感じたことを忘れないようにメモしておきます。
行って良かった!空海展
周囲の人が「良かった〜!」とか「ぜひ行きたい!」とか言うのに影響されて、行ってきました、空海展。
それで、感想は「行って良かった!」です(笑)
やっぱり密教は面白いです。
見る楽しさ、感じる楽しさがあるからです。
両界曼荼羅、胎蔵界、金剛界と2種類の曼荼羅があるのですが、
今回初めて、それぞれの意味がわかりました。
それほど今回の展示は、説明も素晴らしかったのです。
一言でいうと、密教は
「仏教は、言葉での説明は難しいから、図解しよう」
とする宗教だと思いました。
図解されると、私はワクワクしてしまいます。
昔使った参考書で「図解ハイライト」というコラムが好きだったな〜
なんてことを思い出しました。
修復後、初公開の
高雄・神護寺の、日本最古の曼荼羅には
なんもいえない、気品がありました。
![](https://i0.wp.com/takahashimisa.jp/wp-content/uploads/2024/05/51128D0C-02C7-4A59-BA8F-CE6AABB48DE8_1_105_c.jpeg?resize=640%2C853&ssl=1)
個人的には、インドネシアの金剛界的、立体曼荼羅がツボでした。
展示品の写真は撮ってはいけなかったので、
様子を知りたい方は
こちらのリンクからどうぞ。
興福寺国宝館は、やっぱり阿修羅像が一番
唯識を学んでいる私としては、
せっかく奈良国立博物館まで行ったら、
興福寺に行かないと後悔すると思いました。
それにしても、インバウンドの観光客がとても多いです。
数年前とは全然違います!
海外の人は鹿が大好き。
結構、触ったり、撫でたりしているのに
私はちょっとびっくりしました。
実はインターナショナルだった、天平時代は
こんな感じだったか?と夢想しながら、
人の多さに恐れをなして、
興福寺は国宝館だけ、に絞りました。
興福寺といえば、
やはり憂い顔の阿修羅像がいちばんです。
このミーハーな感じはなくなりません(笑)
![](https://i0.wp.com/takahashimisa.jp/wp-content/uploads/2024/05/14472014-72F7-486E-A652-03706F8C9627_4_5005_c.jpeg?resize=360%2C480&ssl=1)
唯識の勉強をして変わったことといえば、
唯識を発展させた、
無着菩薩、世親菩薩の像が描かれていることに
気づくようになったことぐらいかな。
それと、弥勒菩薩は、
私は、どこかイマジナリーな存在だと思っていたのですが、
歴史的には、ゴータマ・ブッタと同じように
かつて実在し、唯識をスタートさせた人、でもあったんですね。
不肖の生徒ですみません。
![](https://i0.wp.com/takahashimisa.jp/wp-content/uploads/2024/05/504594EF-39F7-4B39-B450-874AFC9C11D4_4_5005_c.jpeg?resize=360%2C432&ssl=1)
↑扉に無着菩薩と世親菩薩が描かれています
心洗われる、東洋陶磁美術館
翌日、大阪の東洋陶磁美術館へ。
こちらも噂には聞いていたのですが、
リニューアルされて、すばらしい展示になっています。
なにが素晴らしいか、というと
配置の仕方と
光の使い方。
自然光が取り入れられているのですよ。
写真ではうまく伝わらないですが・・・。
![](https://i0.wp.com/takahashimisa.jp/wp-content/uploads/2024/05/995C1B5D-D72E-4794-A156-FEE722825B0F_4_5005_c.jpeg?resize=360%2C390&ssl=1)
↑中国、元の時代の「飛青磁」
実は私、陶磁器に興味がある方ではないのですが、
「これは美しい!」
と自然に思ってしまう、
極上の空間になっています。
心が洗われるような心地がするので、
また訪れたい、と思わされます。
![](https://i0.wp.com/takahashimisa.jp/wp-content/uploads/2024/05/1BB928F5-59B9-4C7E-AB00-C248C6E4DC78_4_5005_c.jpeg?resize=480%2C360&ssl=1)
まとめ
「密教、楽しい」
「唯識、難しい。とりあえず阿修羅像」
「心洗われる空間、東洋陶磁美術館はおすすめ」
めずらしく、あちこち行きました。
現場に出かけるのはいいですね。