35. 最近行ったところ:空海展・興福寺国宝館・東洋陶磁美術館

最近行って感じたことを忘れないようにメモしておきます。

行って良かった!空海展

周囲の人が「良かった〜!」とか「ぜひ行きたい!」とか言うのに影響されて、行ってきました、空海展。

それで、感想は「行って良かった!」です(笑)

やっぱり密教は面白いです。

見る楽しさ、感じる楽しさがあるからです。

両界曼荼羅、胎蔵界、金剛界と2種類の曼荼羅があるのですが、
今回初めて、それぞれの意味がわかりました。
それほど今回の展示は、説明も素晴らしかったのです。

一言でいうと、密教は
「仏教は、言葉での説明は難しいから、図解しよう」
とする宗教だと思いました。

図解されると、私はワクワクしてしまいます。
昔使った参考書で「図解ハイライト」というコラムが好きだったな〜
なんてことを思い出しました。

修復後、初公開の
高雄・神護寺の、日本最古の曼荼羅には
なんもいえない、気品がありました。

神護寺の金剛界曼荼羅の部分(購入した絵葉書より)

個人的には、インドネシアの金剛界的、立体曼荼羅がツボでした。

展示品の写真は撮ってはいけなかったので、
様子を知りたい方は
こちらのリンクからどうぞ。

興福寺国宝館は、やっぱり阿修羅像が一番

唯識を学んでいる私としては、
せっかく奈良国立博物館まで行ったら、
興福寺に行かないと後悔すると思いました。

それにしても、インバウンドの観光客がとても多いです。
数年前とは全然違います!

海外の人は鹿が大好き。
結構、触ったり、撫でたりしているのに
私はちょっとびっくりしました。

実はインターナショナルだった、天平時代は
こんな感じだったか?と夢想しながら、
人の多さに恐れをなして、
興福寺は国宝館だけ、に絞りました。

興福寺といえば、
やはり憂い顔の阿修羅像がいちばんです。
このミーハーな感じはなくなりません(笑)

唯識の勉強をして変わったことといえば、
唯識を発展させた、
無着菩薩、世親菩薩の像が描かれていることに
気づくようになったことぐらいかな。

それと、弥勒菩薩は、
私は、どこかイマジナリーな存在だと思っていたのですが、
歴史的には、ゴータマ・ブッタと同じように
かつて実在し、唯識をスタートさせた人、でもあったんですね。

不肖の生徒ですみません。

↑扉に無着菩薩と世親菩薩が描かれています

心洗われる、東洋陶磁美術館

翌日、大阪の東洋陶磁美術館へ。
こちらも噂には聞いていたのですが、
リニューアルされて、すばらしい展示になっています。

なにが素晴らしいか、というと
配置の仕方と
光の使い方。

自然光が取り入れられているのですよ。
写真ではうまく伝わらないですが・・・。

↑中国、元の時代の「飛青磁」

実は私、陶磁器に興味がある方ではないのですが、

「これは美しい!」

と自然に思ってしまう、
極上の空間になっています。

心が洗われるような心地がするので、
また訪れたい、と思わされます。

陶磁器をまねたスイーツも楽しいです

まとめ

「密教、楽しい」
「唯識、難しい。とりあえず阿修羅像」
「心洗われる空間、東洋陶磁美術館はおすすめ」

めずらしく、あちこち行きました。
現場に出かけるのはいいですね。