自己実現と仕事は両立するか?
ウチの長男は社会人2年目ですが、働きながら「自己実現と仕事は両立するか?」で悩んでいるようです。
昭和育ちの母親的には「何を寝ボケたことを言うてんねん!」の一言ですが、
コーチとしては「自分の『好き』を生かせ」が信条なので、
「昭和の母」と「コーチ」が脳内バトルをやるわけです。
そんなとき「ほぼ日刊イトイ新聞」で、山田ズーニーさんの「就活の「やりたいこと」とは?」が目にとまりました。
就活で、
「やりたいこと」
と聞くから、
自己実現と仕事が混線するんだろうなあ。でも
「仕事は、他者を満たす。」
「自己実現は、自己を満たす。」
もともとベクトルがちがうものだ。
とあったのです。
コーチングをしていると、
「この仕事は、わたしのやりたいことではない。やりたくない仕事で、自分をすり減らすのは辛い」
という方に出会います。
自己実現 と 仕事が一致しない
から苦しい、というのです。
この状況と、どう向き合ったらいいか、いくつかの実例をご紹介しますね。
「自己実現=仕事」という生き方
もう一度、山田ズーニーさんを引用します。
“「仕事は、他者を満たす。」
「自己実現は、自己を満たす。」
もともとベクトルがちがうものだ。“
つまり、
自己実現=自分の好きなことをやる
仕事=働くともいう:周囲が楽になるように、周囲の役に立つことをする
ということで、この二つの活動は、もともと 別物なのです。
でも、中には、この二つがイコールで結ばれる人たちもいます。
自己実現=仕事の例
-
1)野球のイチロー選手 好きな野球が仕事になっている
2) 看護師 「人の役に立ちたい」が仕事になっている
あなたの子ども時代の夢は実現しましたか?
あなたの子供時代の夢は実現しましたか?
たとえば、
私の息子たちの小学校時代の夢は「プロ野球選手」になることでした。
でも、実現していません。
子どものときの夢が実現していない人はきっと多いと思います。
こういう人たちは、どうなるのでしょう? 自己実現せず、つらかったり、つまらなかったりするけれども、妥協して生きていくのでしょうか?
「自己実現&仕事」という、もう一つの生き方
もとにもどります。
自己実現と仕事は、本来、2つの別々の活動です。
たしかに、「自己実現=仕事」にする道もとてもいいと思います。
ただ、それとは別に、選択肢として
「自己実現&仕事」の道も検討してほしいと思うのです。
たとえば、こうです。
「自己実現&仕事」の例
-
1)会社で働きながら、少年野球のコーチをする
2)会社で働きながら、NPOの「子どもの家」活動を手伝う
3)会社で働きながら、休日に百名山を制覇する。
4)会社で働きながら、会社の中の他の人が楽しく働ける小さな工夫をする。
息子たちは、タイプ1)のお父さんコーチたちに、野球の楽しさを教えてもらいました。
グーグル社から生まれたマインドフルネス・プログラムの始まりは、タイプ4)です。
ポイントは、毎日の生活の中に、少しでいいので「自己実現」の時間を組み込むのです。
・・・すると、こんな声が聴こえてきそうですね。
- 1)「忙しくて、自分のための時間なんて、残っていない!!」
2)「〇〇が好き(例えば野球が好き)だが、今はそれが出来る環境にいない」
3)「自己実現も何も・・・とにかくひどい職場やねん!」
「忙しくて、自分のための時間なんて、残っていない!!」という方に
そんな、あなたにオススメしたいのは、
「ワーク・ライフ・シナジー」の考え方です。
ワーク・ライフ・シナジーとは・・・仕事とプライベートが、相乗効果を生むこと
ライフでインプットをするからこそ、発想力が広がって、人脈が広がって、健康的でいられる。ライフが充実するからこそ、仕事でアウトプットの質も上がる。効率的に働き早く帰ることで、またライフが潤う……。スタートは必ず、ライフの充実から。二者は、ぐるぐると好循環する関係なんです
つまり、仕事を効率化し、それぞれが自己実現することが、どれだけ、職場に活気をもたらすか、伝えるのです。
こんな例があります。
少年野球で、他のお父さんコーチの指導方法から「コーチング」を知り、のちに自分の仕事がコーチングになった。
NTT都市開発、フットサル部の例
惨敗を続けていたフットサルチームが「2016年度中に初勝利を挙げる」と目標を設定した。メンバーたちは、チーム強化のために、練習の時間を確保し、体力や疲労に敏感になり、身体を動かす喜びを得て、それらを広く社内に伝え、結果、働き方改革につながった
引用元: NTT都市開発
「ワーク・ライフ・バランス」ではなく「ワーク・ライフ・シナジー」なのです。
仕事にも相乗効果を生み出すためにも、働き方を変え、プライベートを充実させていいいのです。
「〇〇が好き(例えば野球が好き)だが、今はそれが出来る環境にいない」という方に
こういう人は、たとえば、野球の「何を楽しんでいた」かを、明確にするといいですね。
野球をするときの、ボールを投げるかんじ、受けるかんじ、ボールをバットで打つかんじを楽しんでいたのであれば、それは、身体感覚の追求が好き、ということになります。
たとえば、長男は、身体感覚派だったので、身体をどう使うのが合理的かを追求し、一年たらずの自主練習で、フルマラソンを完走しました。
また、野球をするとき、仲間と共に一緒に何かをするのが好き、というのであれば、仲間と共にいる活動を探せばよくなります。
次男は、仲間と一緒に何かをするのが好きなので、日本でもインドでも、仲間と一緒の写真をSNSによく上げます。
野球ひとつをとっても、あなたが楽しんでいたポイントがいくつかあると思います。
これをコーチング用語で「価値」といいます。
この「価値」を中心に、あなたの自己実現の手段を選び直すこともできます。
「自己実現も何も・・・とにかくひどい職場やねん!」という方に
これは「自己実現も何も・・・何も考えられへんねん!」という場合もふくみます。
あなたは、とても疲れているかもしれません。
こちらでストレスチェックをやってみてください。
厚生労働省:労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト(PDF)
↓↓↓
http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/06/dl/tp0630-1a.pdf
それで、もし「仕事の負担度が『非常に高い』」とわかったら、
(奥の手ですが)インフルエンザや風疹にかかった、と思って
仕事を休むのもあり、と思います。
この「緊急避難的」行動で、ずいぶんと持ち直した方もいらっしゃいます。
そして、自分が落ち着いてから
自分の「自己実現&仕事」について、
考えてみてください。
まとめ
納得の人生を送るためには
「自己実現=仕事」だけでなく「自己実現&仕事」の生き方も考えてみませんか?
それを考えるには、自分自身を良く知ること、そして、行動を起こすことが必要です。
「自分をもっと知りたい」「納得の毎日をおくるために、行動を起こしたい」という方のために、個別コーチングを受け付けています。
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