
最近、がんばることに少し疲れていませんか?
やるべきことをこなしてはいるけれど、
心の奥にぽっかりと穴があいたような感覚。
ふと、自分が何のために動いているのか、
わからなくなることがあります。
そんなときこそ、
「魂がふるえたような出会い」を
思い出してみる
タイミングかもしれません。
それは、あなたが人生のどこかで
深く心を動かされた風景や作品、
出会った誰かの生き方、
一冊の本かもしれません。
そうした
「魂レベルで共感した記憶」には、
あなたを静かに支える
“本来の価値観”が隠れていることが多いのです。
ヒルマ・アフ・クリントとの出会い
先日、東京へ出かけた折に
国立近代美術館で開催中の
「ヒルマ・アフ・クリント展」を訪れました。
私は美術館や博物館には
ふらっと立ち寄るほうなのですが、
今回の展覧会は、その中でも特別でした。
「魂にふれる」とは、こういうことなのか——
理系の私がそう感じたくらい、
ヒルマの作品には心が震えるような
深い共鳴がありました。
あなたにも、そういう出会い、
ありませんか?
憧れから、価値が見えてくる
なぜ、そんな出会いが大切なのかというと、
そこには、あなた固有の価値観が
表れるからです。
そしてその価値観は、
いつでも、どこでも、
あなたにエネルギーを
与えてくれる存在です。
私の中の“憧れ”たち
たとえば私の場合、
子どもの頃はキュリー夫人や
アインシュタイン博士に憧れていました。
大人になってからは、
文化人類学者のマーガレット・ミード、
霊長類研究者のジェーン・グドール、
そして作家・上橋菜穂子さん。
上橋さんは小説家でありながら、
文化人類学者でもあります。
彼女が描くファンタジーの世界は、
実際のフィールドワークの知見が
細部に生きていて、
とてもリアルで深いのです。
そのリアルさ深さに、
私はいつも憧れを感じるのです。
“人類学”への憧れ
マインドフルネスの世界で知られる
ジョアン・ハリファックス老師も
医療人類学者です。
ふり返ってみると、
私は「人類学」に惹かれているようです。
文化人類学、医療人類学…
人の生き方を探究する知のあり方に、
私は強く心を動かされるようです。
初めて“画家”に憧れた
画家でここまで憧れたのは、
今回のヒルマ・アフ・クリントが
初めてでした。
彼女は、目に見えない世界を、
構造的かつ直感的に描いた先駆者です。
彼女の作品は、
私の中の「探究したい気持ち」に
ダイレクトに響きました。
「共通点」から、価値が浮かぶ
あなたの憧れの人たちが
何をしている人か、
どんな生き方をしてきたのか。
その共通点を見つけることで、
あなたの中にある「価値」が
自然に浮かび上がってくることがあります。
私にとっての“価値”とは
私にとっての価値とは、
・目に見えないものを形にする人
・未知なる文化や考え方に光をあてる人
・常識の外にあるものに敬意を払う人
そんな人たちに出会うたびに、
私は勇気をもらい、
自分の軸を取り戻す感覚があります。
否定していた時期もあった
以前の私には、
「学者になるわけじゃないのだから」と、
そうした価値観にフタをしようと
していた時期もありました。
でもコーチングやEQを学ぶうちに、
自分の内側にある価値に
ふたたび触れ、認めてあげることで、
内側から力が湧いてくる体験を
繰り返し味わうようになったのです。
自分を動かす“原風景”に触れる
あなたの内なる価値もまた、
「何者かにならなければ」という
外の基準ではなく、
「これが自分だ」と
しみじみ思えるような
過去の共感体験から
見えてくるものです。
今日のちいさな問いかけ
だから今日は、
魂がふるえたような体験を
ひとつ思い出してみてください。
子どものころ、心が震えた本。
尊敬していた人の生き方。
自分でも説明できないけれど、
なぜか深く惹かれたもの。
その中に、
あなたを支える“原風景”が
きっとあるはずです。

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