こんなご質問をいただきました。
というものです。
この記事では、この質問に答えてますね。
食後のマインドフルネスで眠くなる理由は3つあると思います。
マインドフルネスでは、副交感神経が優位になる
マインドフルネスの指導では、ゆっくりした呼吸をすすめることが多いです。
ゆっくり呼吸すると、副交感神経が優位になり、体がポカポカして、リラックスし、眠くなる、というものです。
ここで疑問として、「マインドフルネスをするといつも眠くなるのか」というものが出てくるかと思います。
いつも眠くなるかどうかは、実践している人の身体の状態によると思います。
睡眠不足の人がマインドフルネスをすると眠くなる
例えば、睡眠不足の人がマインドフルネスをすると眠くなります。
このことを利用した、ある哲学者の方がこんなことを言っていました。
「自分は長い間、夜、寝られなかったので、マインドフルネスをしていました。
いつまでも、寝られないで、マインドフルネスを続ければ、それが実践時間の積み重ねになります。
もし眠くなって寝てしまったら、それはそれで睡眠不足の解消になる。
どちらに転んでも自分にとってトク、というわけです。」
というお話でした。
ちょっと愉快だと思いませんか?
他にも、体の状態がマインドフルネスに影響与える例として、食事があげられます。
食後、特に、糖質の多い食事の後、マインドフルネスをすると眠くなる
食べたものを消化して、体に必要な栄養を取り込むためには、それなりのエネルギーが必要です。
意識しにくいかもしれませんが、動物の体(人間も動物ですからね!)はそのように作られているのです。
ですから、食後にちょっと「疲れたような、けだるい気分になる」のは、とても正常なことなのです。
さらに、糖質(お米や、パン、麺類など、炭水化物の食事に多く含まれます)の多い食事をとると、眠くなると言う話を聞いたことはありませんか?
糖質をとると、脳内にトリプトファンという物質が増え、その結果、幸福感を生み出すセロトニンと、睡眠を誘うメラトニンというホルモンが増える、といわれています。
だから、ふわっと心地よく、眠くなる、というわけですね。
たとえば、営業中のタクシー運転手さんが、眠気を避けるため、昼食にはなるべく、炭水化物の量を減らす工夫をしている、ということもあるようです。
まとめ
マインドフルネスを実践すると、ゆっくりな呼吸をすることが多く、副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になると、体がリラックスするので
1)睡眠不足の状態に気がつきやすくなる
2)消化時の体の疲労に気がつきやすくなる
3)炭水化物摂取後のメラトニン増加に対し感受性が高くなり、眠気を感じやすくなる
ことがあります。
睡眠不足は、健康上「百害あって一利なし」ですので、ぜひ解消されることをお勧めします。
食事の量の調整に関しては、ご自分の責任でいろいろ工夫されるか、ドクターや栄養士さんに相談しながら工夫されてもいいかもしれません。
食後にマインドフルネスをすると決めているなら、食事の量を3分の2ぐらいにした方が、眠くなりにくいです。一度お試しください。
【参考】
https://www.huffingtonpost.com.au/2016/08/31/sleepy-after-lunch-we-found-out-exactly-why-it-happens_a_21463330/
ドクター江部のブログ、2017年7月14日
マシュー・ウォーカー著『睡眠こそ最強の解決策である』
写真:Photo by Jordan Whitt on Unsplash
電子書籍「苦手なあの人との仕事が劇的に楽になる『Google発』基本のマインドフルネスと5つの耐性アップ法」
あなた自身に、そして、あなたの大切な方に贈ります。
電子書籍ダウンロードはこちら(無料)>